こんにちは、Webライター4年目の高橋久美です。
付き合いの長いクライアントさんから聞いたのですが、最近はどこもライター不足が深刻なのだそうです。
募集をかければ応募はあるんだけれど、技術的に任せられるレベルではなかったり、せっかくいい人が見つかって依頼できても長く続かなくていつの間にか音信不通になってしまったりするらしい。
クラウドソーシングのライターの仕事にしても、WEBライターの需要はあるのに書ける人がなかなか見つからない、それなのに一部の案件には応募が殺到している現状が見て取れます。
今回は、現在とこれからのWEBライターの需要と、稼ぎ続けるライターになるにはどんなスキルを身につけたらいいのか、について私の考えをまとめました。
「こんなライターさんにお願いしたい」というクライアントさんの生の声もご紹介しますので、いい案件を獲得したい・単価アップしたいという初心者ライターさんにご参考にしてもらえたらと思います!
WEBライターの需要はあるけれど…
今、私が執筆さえてもらっているトレード関連のメディアがあるのですが、そこのデイレクターさんがこんなことを嘆いていました。
「トレードのことが分かっていて、なおかつSEOも意識して書けるライターがいない…」
つまりは、こういうことです。
コンテンツのジャンルについての専門知識や経験がある人はいるけれど、文章が書けない。というかプロトレーダーはそんなヒマがない。
SEOライティングもできるライターさんもいるんだけれど、専門性があるわけではないし、音声や動画の資料からまとめるのは嫌がられる(面倒臭いから)。
このような「専門家ライター」不足は他のジャンルでも起こっているようです。
ライターに専門性が求められるようになった背景には、大きなメディアがライターを大量に雇って低品質な健康情報コンテンツを検索上位にバンバン上げた結果、健康被害などが起こった事件があります。
それがキッカケでグーグル側でも「もっと専門性・権威性の高いページを評価しよう」とアルゴリズムのアップデートを重ね、医療・健康分野の上位ランキングからは個人ブログや小規模事業所のメディアが排除されました。
医療の他にも法律や金融・マネー関連など、「Your Money or Your Life(YMYL)」に関わるページでは専門性の高いコンテンツが評価されるようになってきています。
- ショッピングまたは金融取引ページ
- 財務情報ページ
- 医療情報ページ
- 法的情報ページ
- 重要なニュース記事または公的/公的情報ページ
- 児童養子縁組、自動車安全情報など(※YMYLと考えられるかもしれないトピック)
このような「生活やお金と関連が深いページ」、つまりYMYLページはとくに気を使って真実味の高い情報発信する必要があります。
引用:YMYLとは?SEOにおける必要知識について|SEOラボ
書き手の専門性もコンテンツの質を計る材料の一つなので、例えば法律関係の記事なら、ただのライターよりは弁護士ライターが書いている方がそのページやサイト全体の評価を上げることになるのです。
ランサーズとかでも「弁護士ライター募集!!!」なんて高単価の案件がバンバン出てますが、応募はほとんどないようです。
弁護士や医師ともなると、本業の給料がもっと高いし、ただでさえ多忙なので副業でライターなんかやっていられないでしょう。
中には、本当に良い思いから、確かな医療・健康情報を届けようとメディアを作って奮闘されているお医者さんもいらっしゃいます。
医療についての疑問をネット検索してもなかなか信頼性の高い情報にたどり着くのが難しい現状で、
「ググらなくても済む」
を目標に、各診療科の先生方の協力を得て作った、信頼できるリンク集です。
新しい情報が入るたび定期的に更新しています。
ぜひお使いください。https://t.co/y2h8UMRFFk— 外科医けいゆう『医者が教える正しい病院のかかり方』11月28日発売 (@keiyou30) November 24, 2019
しかし専門家がSEOまでやるのは大変ですよね。
というわけで、「そのジャンルの専門性とSEOスキルを両方持っているライター」にはめちゃくちゃ需要があり、単価も高くなるのです。
一方で、「特に専門性はないけれど、ネットでサッと調べてSEOも意識してまとめることはできます」という量産型ライターにもまだまだ需要があります。
ですが「誰でも、簡単に書ける記事」の文字単価は1円を割り、それだけで食べていくのは厳しい状況です。
このように、WEBライターの需要は「高度な専門性・高スキル・高単価」と「専門性なし・低スキル・超低単価」に二極化しているのです。
ライターが身につけるべき3つのスキル
とはいえ、私も含めて「文章スキル」でやってきた多くのライターは、何かの専門家という訳ではありません。
勉強してちょっとした資格を取るぐらいはできても、今から医者や弁護士を目指すのは現実的に難しいですよね。
では、そんな非専門家のWEBライターがこの先、生き残るにはどうしたら良いのでしょうか?
私は、次の3つのスキルがカギになると考えます。
- インタビュースキル
- 本質的なSEOライティング
- ストーリーライティング
順番に解説しましょう。
インタビュースキル
専門性のないライターでも「インタビュースキル」を身につければ専門記事を書くことができます。
インタビューライターは、そのままインタビュー形式の記事に仕上げることもあれば、専門家が書いたという体でゴーストライティングをすることもあります。
どちらにしてもライター自身には専門性がなくても、専門家の権威を借りた記事が書けるんですね。
もちろん、良いインタビューするにはライター自身に専門知識も必要ですから、勉強が要らなくなるわけではありません。
自分が理解できていないことは、読者にわかりやすく翻訳して伝えることもできませんから。
参考・インタビューライティングを学ぶには
- インタビュー取材の方法と記事作成のコツ|エディラボ
- 『職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法』上阪徹
インタビューライター上阪徹さんが、有名人にインタビューして本を書く方法を伝授。 - 『インタビュー術!』永江朗 (著)
下調べ、話の引き出し方、書き方を実践的に解説。
本質的なSEOライティング
SEOライティングについては既にノウハウが体系化されていて、私も今まで研究を続けてきました。
しかし、狙って検索1ページに上げるとか、サイト全体で特定のビッグキーワードを対策するとかしても、Googleのアップデートで大きく順位を下げられたり、サイト全体のアクセスが半分以下になったこともあります。
WEBライター4年目になって思うのは、小手先のSEOテクニックではなく、アルゴリズムが変わった時にこそ順位が上がるような、本質的に良いコンテンツが作れることが大事なんじゃないかなということです。
- 適当にキーワードを散りばめるだけじゃなくて、本当に検索ユーザーが知りたいことを届けられているのか?
- まだネット上にない価値を提供できたか?
- ユーザーの知らなかったところにまで世界を広げられたか?
- 最後までスラスラ読める文章だったか?
- そのページは大切な人にも教えたくなるぐらい役に立てたか?
自分の文章を読むと、全然まだまだだなあと思います。
読んでためになる・面白い、かつ検索エンジンにも分かりやすい形の記事を常に目指して、1記事1記事、できることを全部やって試行錯誤していくしかないですね。

ストーリーライティング
これはもっと先の話ですが、情報をいい感じにまとめてSEOにも配慮したライティングは、いつかAIが完璧にやってくれるようになると予想されます。
しかも、お店や工場を無人化するのとは違って設備投資もかからないはずなので、AIの文章は低コストで導入しやすいのではないでしょうか。
そうなってしまえば、専門家ライターもSEOライターもありません。
人工知能は世界中の専門家の知識を一瞬で集め、グーグルの検索エンジンにも一般人にもわかりやすい形に編集してくれるので、ただ情報を提供するライターは要らなくなるでしょう。
では、人間のライターが完全に要らなくなってしまうのか?
答えはノーです。
AIが人間を超えたけれども人間の仕事がなお残っている例として、「将棋のプロ棋士」があります。
先日、囲碁の世界チャンピオンがAIに完敗して引退してしまった、というニュースがありましたが、将棋の世界ではとっくの昔にコンピューターがプロに勝っています。
コンピューターが強すぎるので、プロの対局ではコンピューターを使った「カンニング」ができないようになっていたり、解説者もAIの判定を補助的に用いるのが当たり前になりました。
しかし、プロ将棋の人気は全く衰えていません。
レジェンド加藤一二三さんや羽生義治さん、藤井聡太さんを始め、個性的なキャラクターのプロ棋士たちがテレビやインターネット、各地でのイベントを盛り上げます。
なぜ、コンピューターよりも弱いはずの人間の将棋をファンは見たいのか?
私は、そこに人間のドラマがあるから面白いのだと思います。
トッププロが、AIすら予想しなかった神の一手を導く時、まさかの大ポカで大逆転負けする時、中学生が大人をコテンパンにやっつける時、何度もプロへの道を断たれた人が編入試験に合格した時、若手に追い上げられながら頑張っていたベテランがついに引退する時。
私たちはストーリーに感動し、勇気付けられ、面白いと感じ、応援したくなるのです。
だから、ライターの仕事にも「生き様が現れるような、人間臭い、面白い文章」が求められるようになっていくんじゃないでしょうか。
そんな面白い文章が書けるようになるには、ストーリーライティングの技術を磨くのはもちろんですが、ライター自身が面白い生き方をしていないといけないな、と思います。
何か奇抜なことをするんじゃなくても、その人なりに目標に向かって必死に格闘して、自分の限界を越えようとしていれば、失敗したり挫折したり、思いがけないラッキーや助けてくれる人に出会ったりして、勝手に面白くなっていくはずです。
私ももっと面白い人生になるように、日々、奮闘していきたいと思います!
まとめ
今、WEBライターの需要は「高度な専門性があって、SEOライティングもできるライター」と「質は低くてもコンテンツを量産できるライター」に二極化しています。
特に専門性のないライターは、他人の専門性を借りてくる「インタビュースキル」がこれからの生き残りのカギになるでしょう。
SEOももちろん大事だけれど、細かいテクニックよりも「検索ユーサーにとって最高のコンテンツ」を常に目指していくことこそ、アルゴリズムが変わっても評価される本質的なSEOになるんじゃないでしょうか。
もっと先を考えたら専門性もSEOもAIに取って代わられるかもしれません。その時は「面白い文章」が書ければ、人の需要は続くと予想します。
専門性も文章スキルも磨いて、生き様を背中で見せられるようなライターになりたいですね!

ここまでお読みいただきありがとうございます!
一人でも多くの方に、人生をもっと楽しんでもらえたらいいな、と思いこのブログを書いています。
私はほんの3年前ぐらいまで、真っ暗闇のどん底の中にいました。
信じていた人に見捨てられ、寂しさを紛らわすように刺激的なゲームやネットの掲示板や動画を見まくり、一食にご飯を2合食べるほどの過食も止まらず、コンビニの袋だらけでゴミ屋敷寸前・・・。
人と比べては「自分はダメだ」と落ち込む日々でした。
ところが、私の先生であり、最も頼れる友人でもある佐藤想一郎さんに出会って、人生が全く逆の方向に回り出しました。
まだ20代なのが信じられないくらい色んな経験をしていて知識も豊富なのですが、何よりも「良い未来」を信じさせてくれる不思議な説得力があります。
そんな想一郎さんのメルマガを読んで、願っていたことが次々と実現しました。
過食が治り、ライターとして独立し、安定した収入を得て、一緒に成長していける仲間達とも出会えました!
もっと多くの人に人生を楽しんでもらいたいという思いから、このブログでは、想一郎さんの無料メルマガ『奇跡の扉』を紹介しています。
「とにかく人生を変えたい」「自由になりたい」「願いを叶えたい」という人は、ぜひ読んでみてください。